免疫抑制剤で、赤血球の溶血を阻害します。高用量ステロイド投与が、犬の赤血球の溶血を制御するための第1選択です。経口投与で、プレドニゾロン(1~2mg/kg、経口、BID)で始めるのがいいでしょう。初期用量は、高めの用量を使用する方がいいでしょう。多くは、プレドニゾロンの投与開始後、1週間程度で反応しますが、中には2~4週間、十分な効果がみられないこともあります。, ヘマトクリット値が30%以上になったら、投与量を1mg/kg・BIDに設定します。ヘマトクリット値と、ステロイドの副作用をみながら、3~6ヶ月掛けて、服用量を減量していきます。1ヶ月に25~50%を目安に、減量していきます。6ヵ月後に、プレドニゾロンの用量が、隔日投与で低用量に減量しても寛解しているようであれば、投薬を中止します。投薬量を変更したら、必ず2週間後には、CBCと網状赤血球数を計測しましょう。変更しなくても、2週間ごとに血液検査をしておく方がいいと思います。, 貧血と溶血が改善している場合には、クームス試験も陰性になって、自己凝集がなくなって、球状赤血球もなくなって、網状赤血球が正常値になって、炎症性白血球像がなくなります。, ステロイドの単独治療に効果が見られない、副作用が強く出てしまう、という場合には、補助的な細胞傷害薬を追加します。どのタイミングで追加するのか、というのは非常に難しいのですが、可能な限り2つ以上の免疫抑制剤を使用することは避けたいです。しかしながら、補助的な免疫抑制剤の追加を行わなければ、予後不良になってしまうことがあるので、症状をみながら、追加するなら早めに判断していきましょう。, ステロイドを投与して1週間経っても治療に反応して来ない犬や、輸血を行った場合、ステロイドの副作用に耐えられない場合、予後不良因子を持っている犬などに対しては、アザチオプリンを追加投与します。予後不良因子というのは、血管内で溶血する場合、ビリルビン濃度が8~10mg/dL以上、自己凝集が続いている、エバンス症候群を持っている、などです。アザチオプリンの初期投与量は、2mg/kg/日です。, これでIMHAを制御できたら、アザチオプリンの投与量はそのままで、プレドニゾロンの投与量を減らしていきます。プレドニゾロンを中止したら、アザチオプリンの投与量をゆっくり減量していきます。再発が起こったら、プレドニゾロンか、プレドニゾロンとアザチオプリン併用療法を、溶血が起こらない最低用量で生涯続けます。アザチオプリンを投与するときも、血液検査でCBCと肝酵素は定期的に測定しましょう。アザチオプリン投与開始時は、2週間に1回、制御できたら、1ヶ月に1回の検査がいいでしょう。, シクロスポリンは、プレドニゾロンやアザチオプリンで効果が認められない犬に対して、用いられる免疫抑制剤です。シクロスポリンは、免疫抑制作用が強力で、比較的安全で、有効です。問題は、薬の値段が高いことです。費用が高すぎて、飼い主が負担できない場合や、嘔吐や消化器疾患で経口吸収できない場合は、シクロフォスファミドを静脈内投与することがあります。, 免疫グロブリンは、ここまでの治療がダメだった場合に、行います。他の免疫抑制剤の効果が発現するまでの「つなぎ治療」にも有効です。問題点は、治療費が高額になることと、ヒト免疫グロブリン製剤であるため、複数回の使用は控えるべき治療であること、です。, 輸血 Copyright © 2020 わくわくぴょんぴょんライフ All Rights Reserved. 免疫介在性溶血性貧血 対象ペット 犬 / ミニチュアダックスフンド(ロング) / 男の子 / 11歳 3ヵ月 質問者 神奈川県 / くれあさん 質問日時 2019/11/25 15:35. 〜我が家とペットとじいちゃん・ばあちゃんのわくわく(楽しい)ぴょんぴょん(落ち着きない)生活〜, 私は現在家族4人と、里親募集サイトから譲り受けたミニチュアシュナウザーのむさしと暮らしています。, そのむさしを譲り受けている時の様子が気になる方は、こちらからご覧ください。(シリーズ化してあります), また、近所にはじいちゃん・ばあちゃんが住んでおり、そこには我が家が誕生日プレゼントとしてプレゼントした、ウサギのおとちゃんがいます。, なぜウサギをプレゼントすることになったのかという経緯はこちらで紹介しているので、気になる方はご覧ください。(こちらもシリーズ化してあります),
診断が難しく。 2006年から2012年までに. 私は現在家族4人と、里親募集サイトから譲り受けたミニチュアシュナウザーのむさしと暮らしていま... この記事を書いている私には里親として譲り受けた「ミニチュアシュナウザー」のむさしがいます。 (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({});
, 朝の食欲もいつもと変わらず、昨日もらってきた薬をフードに入れても気づかないまま完食。, 元気だったので、もしかしたら血液検査の数値が悪かったのは一時的だったのではないかと思えるくらいだった。, この感じなら、血液検査の結果は改善されているんじゃないかと期待してしまうほどだったので、夫とは「きっと大丈夫だよね」とまたそんな話をしていました。, この写真を見てもらってもわかる通り、血液検査の結果は前日とほぼ変わりなしとのことでした。, でも、さすけの様子を見ていると、その恐ろしい病気になっているとは受け入れられないままでいました。, まだ「免疫介在性溶血性貧血」とは確定したわけではなかったので、さすけはこの病気にはなっていないと願うまででした。, 普段と変わらない様子でしたが、昼寝から起きて散歩に行った時に夫は異変を感じたとのことでした。, 初めはいつもと変わらないペースで歩いていたが、普段の少し半分くらい歩いた頃から歩くペースが少し遅くなったと。, これは病気になったと意識しながら、気にかけていながら歩いていたから気づいたくらいの変化であったと話していました。, 夜ご飯にも朝ご飯と同様に薬をそのまま入れてあげましたが、何も気にしている様子もなく完食してくれました。, 翌日も夫が朝から病院に連れて行ってくれるので、会社員の私はとりあえず夫が仕事を調整できない時以外は仕事を優先します。, 夫が仕事の調整をできない時は、私が休暇をとって連れて行くということで打ち合わせをしました。, 今回の検査を見てみても、今までと対して様子が変わっていなくても、体の中では異常な事態が起こっていっています。. ©Copyright2020 ペット保険ラボ.All Rights Reserved. 愛犬が4月に免疫介在溶血性貧血と診断され、投薬治療中です。ステロイドや免疫抑制剤で、血液の数値は安定しているのですが、地元(静岡県)の小さな動物病院で、設備などが少ないので、もっと専門的に知識や機材の整ったところで一度診 私の情報 私は現在家族4人と、里親募集サイトから譲り受けたミニチュアシュナウザー ... 次回のコメントで使用するためブラウザーに自分の名前、メールアドレス、サイトを保存する。. もし愛犬に、元気や食欲の低下、呼吸が荒くなる、歯茎や舌の色が白っぽい、そして尿がオレンジ色や濃い茶色に変化といった症状がみられたら、どんな病気を考えますか?, 治療を行なってもおよそ50%の死亡率がある、犬の免疫介在性溶血性貧血を解説していきます。, 免疫というのは、細菌やウイルスなどの異物を認識し排除するための役割を持ちますが、自分自身の正常な細胞や組織に対してまで過剰に反応し攻撃を加えてしまうことを自己免疫疾患と呼びます。犬の免疫介在性溶血性貧血(IMHA)は、自分の赤血球を異物であると認識して攻撃してしまう自己免疫疾患で、その結果として貧血が起こる病気です。, どんな犬種でも起こりますが、中でもコッカースパニエル、シーズー、プードルなどにおける発症が多いと言われています。また、雌犬では雄犬に比べて約3倍発生率が高く、中年齢での発症が多いとされていますが、年齢や性別に関係なく起こります。, 免疫の異常によって、自らの赤血球を異物として認識してしまいます。それによって体内で、赤血球が破壊されて貧血になってしまいます。, 原因がはっきりわからない場合が多いですが、基礎疾患が関与して起こる場合もあります。前者を原発性または特発性免疫介在性溶血性貧血、後者を二次性免疫介在性溶血性貧血と呼びます。二次性免疫介在性溶血性貧血を引き起こす基礎疾患として、感染症、寄生虫性疾患、腫瘍性疾患、薬剤、不適合輸血などが挙げられます。, 犬では、原発性が二次性よりも発生率が高いと考えられており、約60~75%とされています。, 貧血によって元気や食欲が低下したり、呼吸が荒くなったりします。重度の貧血では歯茎や舌の色が白っぽくなります。また、黄疸といって皮膚や白目が黄色っぽく見えたり、尿が濃いオレンジ色や茶色になったりすることもあります。この病気は、ある日突然起こることもありますし、数日かけて進行してくることもあります。, 赤血球の破壊は、免疫グロブリンや補体によるⅡ型のアレルギー反応によって起こります。この際の溶血には脾臓や肝臓における血管外溶血と、赤血球膜の破壊に対する攻撃による血管内溶血があります。, 血液検査で赤血球系が減少する、貧血が認められます。そしてこの場合の貧血は、「再生性貧血」です。追加検査として、赤血球の自己凝集の存在、球状赤血球そしてクームス試験をなどを行い診断を確定していきます。, また、レントゲン検査や超音波検査などの画像診断で、免疫の異常を起こす基礎疾患が隠れていないか探します。, 似たような症状の病気として、ヘモグロビンの変性(タマネギ中毒などのハインツ小体性貧血)、低リン血症、腫瘍、先天性/後天性の赤血球膜の異常などがあります。, 治療は、自己免疫疾患なので免疫を抑えることによって貧血の進行を止めます。グルココルチコイド(ステロイド)などの免疫抑制剤が使われます。, 免疫介在性溶血性貧血では、貧血の進行によって死亡するよりも、血栓塞栓症(特に肺動脈塞栓症)や播種性血管内凝固(DIC)が死因となることが多いです。血栓塞栓症とは、血管の中で血液が固まってしまう病気で、播種性血管内凝固(DIC)とは全身の血管内で微小血栓が多発する重篤な病気です。そのため、免疫を抑える治療に抗血栓療法を併用していきます。, 貧血を起こしているので、輸血も一つの方法として考えられます。しかし、免疫介在性溶血性貧血の際には、輸血反応(副作用)が起こる可能性が起こる可能性が高いとされており、溶血の進行が著しく輸血をしないと生命の危険があると判断された場合のみに実施されます。, ヘマトクリット(PCV)30%以上とモグロビン10g/dl以上を目安に、治療を行います。その後、徐々に薬の量を減らしていきます。症状や血液検査の結果が良くなっても、再発を予防するためにしばらくの間は薬を内服する必要があります。, 治療を行った犬の約50%が死亡するといわれています。血栓塞栓症や播種性血管内凝固(DIC)で急死することもあります。, 犬の免疫介在性溶血性貧血について解説しました。この病気は、治療を行った犬でも約50%が死亡するといわれています。, できることがあるとすると、病気になったらすぐに動物病院を受診して、早期に治療を開始することです。そのためには、普段から愛犬の様子を観察し、元気や食欲の低下、呼吸が荒くなる、歯茎や舌の色が白っぽい、そして尿がオレンジ色や濃い茶色に変化といった症状がみられたら、動物病院を受診するようにしましょう。.
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