「時間がない」というのは勘違いで、時間はあるけど、自分で決めた人間として有意義な時間が少ないときに「時間がない」と思ってしまうのではないでしょうか? 臨床心理学者の河合俊雄さんは、エンデが私たちに、「時間」の本質が私たちの「いのち」や「死」と直結したものであることや、この世には私たちひとりひとりの存在を超えた根源的な力が働いているという世界観を伝えようとしているのだといいます。 「星の王子さま」を読み終えた時、大人になって忘れてしまった大切な気持ちを思い出させてくれるような、それでいて今まで思っていた価値観を足元からひっくり返されるような衝撃を覚えました。, 昔から読み継がれる名作には、哲学にも似た人生をよりよく生きていくために大切な教訓が詰まっていました。, 「星の王子さま」で語られていたテーマは「本当に大切なことは目には見えない」という事と、「何かに費やした時間が、それをかけがえのないものにする」という事でした。, 街の人々は、彼女に話を聞いてもらうだけで問題が解決したり、ケンカしていた相手と仲直りできたり、幸せな気持ちになれました。, そんなある時、時間貯蓄銀行のエージェントと名乗る不気味な灰色の男たちが、街の人々に時間を節約するように説得して回っていました。, そして、人々は何でもセカセカと効率を重視するようになり、ずっとイライラした様子に変わっていきました。, 「わたしはいまの話を、過去におこったことのように話しましたね。でもそれを将来起こることとしてお話ししてもよかったんですよ。どちらでもそう大きなちがいはありません。」, 作中の、灰色の男たちに操られてセカセカと機械的に日々を暮らす人々の描写が、物語の中だけでなく、ぼくたちの今の現実世界でも感じられると思ったからです。. ミヒャエル・エンデさんは、彼の著作「はてしない物語」翻訳者佐藤真理子さんと結婚しており、日本にもゆかりのあるドイツ人作家です。. です。 ミヒャエル・エンデ作の児童文学、「モモ」のあらすじと感想、作中の名言などを紹介します! 「時間貯蓄銀行」を称する集団。彼らの嘘のせいで時間を奪われた人々は、心の余裕を失ってしまう。, ジジ 時間どろぼうと,ぬすまれた時間を人間にとりかえしてくれた女の子モモのふしぎな物語.人間本来の生き方を忘れてしまっている現代の人々に〈時間〉の真の意味を問う,エンデの名作. 『モモ』(Momo)は、ドイツの作家ミヒャエル・エンデによる児童文学作品。1973年刊。1974年にドイツ児童文学賞を受賞した。各国で翻訳されている。特に日本では根強い人気があり、日本での発行部数は本国ドイツに次ぐ。 ぜひあなたにも読んで欲しいので、なるべく物語の結末まではわからないように、キーポイントだけに絞って解説します! とても聞き上手な少女。「モモに話を聞いてもらうと心が軽くなる」そんな不思議な能力を持っている。, ベッポ爺さん (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}). 世界中で愛される不朽の名作『モモ』。タイトルだけは知っているという方も多いのではないでしょうか。, ドイツの作家ミヒャエル・エンデが1973年に発表した本作。翌1974年には、ミヒャエル・エンデはこの作品でドイツ児童文学賞を受賞しました。, 映画や舞台にもなった『モモ』。 と思うようになり、副業としてブログサイト「Interview with Dreamer」を開設。飲食店のブログページ運営のサポート業も手掛ける。趣味は、読書、映画、アニメ、ぬか漬け。. 仕事で能率ばかりを求められ、仕事を好きになれないような悩みを感じたときに読むと、ヒントを得ることができるのではと思います。, 今やっている仕事を考え直し、好きになろうとする。もしくは、自分がやりたいと思うことに再挑戦する。, ミヒャエル・エンデについて調べることで初めて知ったのですが、あの有名な映画「ネバーエンディングストーリー」の原作は、彼の著作「はてしない物語」でした。. 効率的な行動を求められることが多く思いますが、いったい何のために急ぐのかを見失ってしまってはいませんか? 『モモ』 ミヒャエル・エンデ(著)、岩波書店 廃墟となった円形劇場に住みついた、粗末な身なりをした少女モモ。街の人々は相談をし、モモの面倒を見ることになります。 モモに話を聞いてもらうと硬くなった心が柔らかくなり悩みが消えていく……。不思議な力を持つモモは、街の人にとってかけがえのない存在になっていくのでした。 ところがある日、街に「灰色の男たち」が現れます。 「時間を貯蓄銀行に貯めると命が倍にな … All rights reserved. ミヒャエル・エンデさんは、彼の著作 「はてしない物語」 翻訳者佐藤真理子さんと結婚しており、日本にもゆかりのあるドイツ人作家です。 家族や友人、恋人と語らい、ともに喜び、ともに悲しみ、ともに過ごす時間を楽しむことの方が重要なことだと思います。, 「とっても長い道路をうけもつことがあるんだ。おっそろしく長くて、これじゃとてもやりきれない、こう思ってしまう。」, 「そこでせかせかと働きだす。どんどんスピードをあげてゆく。ときどき目をあげてみるんだが、いつ見てももこりの道路はちっともへっていない。だからもっとすごいいきおいで働きまくる。心配でたまらないんだ。そしてしまいには息がきれて、動けなくなってしまう。道路はまだのこっているのにな。こういうやり方は、いかんのだ。」, 「つぎの一歩のことだけ、つぎの一呼吸のことだけ、つぎのひと掃きのことだけを考えるんだ。」, 「ひょっと気づいたときには、一歩一歩すすんできた道路がぜんぶおわっとる。どうやってやりとげたかは、じぶんでもわからんし、息もきれていない。」, この話はかなり序盤の、まだストーリーが始まっていないときに出てきますので、ぜひ覚えておいてください。, その分、誰よりも考えが深く、何より仕事への愛情を持って、人生を楽しんでいるのでしょう。, 施設から逃げ出してきたというモモは、モジャモジャ頭にブカブカの男ものの上衣、裸足で真っ黒な足をした決して清潔と言えそうもない格好をしています。, そんなモモを町の人たちは、あれこれとやりとりをした後、モモがここに住みたいという円形劇場跡に居ることを認めて、みんなで住めるように掃除したり、食べ物を持ってきたりします。, 現実ではありえないことではあると思いますが、この心の美しさだけは失ってはいけないと思います。, 灰色の男たちが町の人たちをことば巧みに操っていくシーンは、怖いというか、気味の悪さを感じてしまいます。, 特に、モモが町を離れていた一年の間のベッポやジジ、そしてモモと仲良くしていた子供達にまで迫った灰色の男たちの策略の様子は、何とも言えない気味の悪さが漂います。, 時間の国にやってきたモモは、時間を司る人、マイスターホラに「時間とは何か」ということを教えられます。, 「人間はじぶんの時間をどうするかは、じぶんできめなくてはならないからだよ。だから時間をぬすまれないように守ることだって、じぶんでやらなくてはいけない。」, 「光を見るためには目があり、音を聞くためには耳があるのとおなじに、人間には時間を感じとるために心というものがある。そして、もしその心が時間を感じ取らないようなときには、その時間はないもおなじだ。」, 自分に与えられた時間の使い方は自分で決める。そしてその決め方は、自分の心で感じ取る。. かつて栄華を誇っていたが、今では廃墟と化してしまった円形劇場。 そこに誰かが住み着いたという噂が流れ住人たちが確認しに行くと、そこには奇妙な恰好をした少女がいまし … モモを時間の国へといざなう老紳士。人間たちに時間を与える、時間を司る者。, 灰色の男たちに時間を奪われた人々は、その少なくなった時間をなんとか生きようと、余裕を失っていきます。これって、現実世界にも置き換えられますよね。, 丁寧な仕事をする余裕、誰かとゆっくり話す余裕、日々を生きることの余裕。これらがなくなってしまったら、楽しくないですよね。, 現代の社会に通ずる物語なのはもちろんですが、それ以前に王道のSFファンタジーとして楽しめます。, 人々の時間を取り戻すため、マイスター・ホラとともに冒険に出たモモ。果たして、時間泥棒からどのようにして時間を取り戻すのでしょうか?, という1節がありますが、時間に追われて人間らしさを忘れてしまったかのような現代の生き方に警鐘を鳴らしているようにも感じられます。, どんどんスピードを上げて働いても、残りの分の道路はちっとも減っていない。だからもっとすごいいきおいで働きまくる。だけどそれでは息が切れて、動けなくなってしまう。(『モモ』より), 『モモ』は児童書なので、読むのに抵抗がある方もいるかもしれません。 子供の頃、「ネバーエンディングストーリー」が大好きだったので、ぜひこの「はてしない物語」を読みたいと思います! モモのもう1人の親友で、観光ガイドをしている。本当かどうか分からない話をするのが得意。, マイスター・ホラ ここではそんな『モモ』のあらすじと魅力に迫っていきます。, 廃墟となった円形劇場に住みついた、粗末な身なりをした少女モモ。街の人々は相談をし、モモの面倒を見ることになります。, モモに話を聞いてもらうと硬くなった心が柔らかくなり悩みが消えていく……。不思議な力を持つモモは、街の人にとってかけがえのない存在になっていくのでした。, ところがある日、街に「灰色の男たち」が現れます。 では、まずは『モモ』の短いあらすじをご覧ください。約400文字などですぐ読み終わると思います! 円形劇場あとに住みついた女の子モモ。モモは、掃除夫のベッポ・観光ガイドのジジという2人の親友や友達たちと楽しく暮らしていました。 ある日、時間貯蓄銀行の灰色の男たちが街にやってきて、人々の時間を盗み始めます。みんな時間に追われるようになり、心もギスギスするようになりました。モモは、今まで遊びにきてい … 大阪府出身。追手門学院大学文学部卒。webライター。自身の悩みを解決するために哲学、心理学の本を読むうちに、得た知識を使って、夢や希望を持って働く人に貢献したい! しかし、時間に余裕がない、毎日があっという間に過ぎていく大人にこそ読んでほしい一冊です。, あなたも、灰色の男たちに時間を奪われていませんか? モモと一緒に、時間を取り戻しに行ってくださいね。, 『モモ』のように、大人も楽しめるファンタジー小説作品をご紹介します。大人だからこそ胸が熱くなるファンタジー……そんな1冊に出会ってみませんか?, 当サイトの内容、テキスト、画像等の無断転載・無断使用は固く禁じます。また、まとめサイトへ引用することも禁じます。, テキスト、画像等を他所でご使用になりたい場合は、ブックオフオンラインカスタマーセンターまでお問い合わせください。. 「モモ」ドイツの作家ミヒャエル・エンデさんが書いた児童文学作品のあらすじ|感想を書いている記事です。 『岩波少年文庫』大島かおりさん訳を読みました。 時間は大事とおしえてくれる1冊。 大人から子供まで、手にとってもらい読んでもらいたい一冊です。 あなたも「時間がない」といって、人に冷たく当たってしまったことがあるのではでしょうか? あらすじ 浮浪少女・モモ. そしてこの「モモ」は、ファンタジーでありながら、サスペンスのようなスリルもあり、さらには社会風刺も盛り込まれた読み応え抜群の小説で、とても面白い作品です! Copyright © BOOKOFF CORPORATION. ミヒャエル・エンデ『モモ』あらすじ 『モモ』がどんな作品かひとことで言うと、副題にもある通り、 時間どろぼうと ぬすまれた時間を人間にとりかえしてくれた女の子のふしぎな物語. 「時間を貯蓄銀行に貯めると命が倍になる」と言う彼らのせいで、町の人々から「時間」が奪われてしまい――。, 本書の副題は「時間どろぼうとぬすまれた時間を人間にかえしてくれた女の子のふしぎな物語」。小さな女の子であるモモが、灰色の男たちに奪われた時間を取り戻そうと奮闘します。, モモ 無口でちょっと変わった、モモの親友であるおじいさん。ゆっくりと物事を考え、ゆっくり話す。, 灰色の男たち

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